第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<03>
言ってみれば地元の人たちの本音は「シャンソン・ミュージカルなんてよくわからないし、あまり関心も無い」。それに「なぜ港でミュージカルなの?シャンソンなの?」「それってどんな内容なの?」なんて疑問もあったでしょう。
そんな疑問の答えとして、「開幕太鼓」と「写真展」という二つのプログラムはうってつけでした。
どんなミュージカルなのかくどくど説明するよりも、何のためのイベントなのか、ミュージカルなのかを理解してもらうためには「開幕太鼓」や「写真展」の方が具体的でわかりやすい。
しかも、それがあることで、このイベントに参加しやすくもなります。
「開幕太鼓」に出演する人や「写真展」の出品者が増えれば増えるほど、その関係者が会場に足を運んでくれるわけですから、結果、それが観客動員に結びつきます。このイベントの大きな成功要因になりました。
この事例からもわかるように、「みなとフォーラム」では「開幕太鼓」や「写真展」といった参加型プログラムが動員の呼び水になりました。「第九方式」のメカニズムが働いたわけです。
とはいえ、実は、はじめから「第九方式」を想定していたわけではありません。「平和と絆づくり」というテーマを掲げた結果として「第九方式」のメカニズムが働き、それが功を奏して動員に結びつきました。
明快なテーマを掲げ、そのテーマに即した参加型プログラムを作ることの大切さ、それを再認識させられたイベントでした。
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