2012年4月4日水曜日

3-12>“色仕掛け”でコンサートへの「関心」を促す

第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<12>


このコンサートへの集客作戦、名付けるなら“色仕掛け”作戦とでもいいましょうか。
といっても、お色気サービスではもちろんありません。

何をしたかというと、「音」と「色」のつながりに着目し、発表曲それぞれに「色」をイメージして曲作りをしてもらいました。作者には自分の作品にテーマカラーを設定するよう要請しておいたのです。
そしてプロモーション・メッセージとしては「アナタハ何色デスカ?」というフレーズを打ち出し、パーソナルカラー診断をする葉書サイズのフライヤーを用意しました。

人それぞれ血液型や星座があるように、人には独自のパーソナルカラーがあるので、自分がブルー人なのかオレンジ人なのか、グリーン人なのか、それを知りたくないですか?というわけです。
その結果、多くの人が「アナタハ何色デスカ?」という言葉の「フック」に関心を寄せてくれました。

フライヤーには、直径1㎝ほどの青・黄・赤・オレンジ・緑・黒の6色の「円」がプリントしてあって、どの色がその人にもっともエナジー(精力)をもたらす色なのかが調べられるようになっています。
といっても調べ方は簡単です。指先で順に6つの色に触れてみて、一番強いパワーやインスピレーションを感じた色がその人のパーソナルカラーというわけです。

ただし、この調べ方だと主観が入ってよくわからない、という人もいるかもしれないので、そういう場合は友達とか他の人に手伝ってもらって判断する「Oリング検査」という手法もありますよと案内しました。これも結構うけました。

「Oリング検査(テスト)」というのは古くから医学の世界では使われている検査で、親指と人差し指を強く密着させてOKサイン(環)を作ってもらい、その力の入り具合を別の人が確かめるという検査です。
もともとは薬品とか食べ物が、体に良いものか、悪いものか、体質に合かどうかを調べるために用いられたのが始まりとされています。

やり方はOリングにした手とは反対の手でいくつかの薬品とか食品に触れさせて、一番Oリングの指に力が入っているものを良いもの、合うものとして選ぶというやり方です。パーソナルカラー診断もそれと同じ方法です。

自分のカラーがわかったら次は性格診断。気になる診断結果はモバイルの専用サイトで見られるようにしました。
フライヤーの中には、そのサイトにつながるQRコードが記してあります。

さてここからが”色仕掛け”の本番。
携帯サイトにアクセスし診断結果を見ていくと最後のところに「おすすめの曲」のタイトルが出てきます。
「青色」の人なら「ブルー人のあなたのエナジーを高めるのは、青をイメージして作ったこの曲ですよ」という意味です。
もちろんそれは今回のコンサートで演奏される曲目です。

それまで縁のなかった曲が、こうしたコミュニケーション・デザインという仕掛けを施すことで、縁のある曲になります。
なかった「接点」が生まれるわけです。
パーソナルカラー診断という「フック」が、「期待」感を膨らませるわけです。

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