2012年4月4日水曜日

3-22>あらゆるメディアが双方向の参加型に

第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<22>


今やインターネットの発達により、多くの人は自らが発信者になる楽しさを知っている時代です。
テレビを見ながら2チャンネルに突っ込み(感想を書き)入れたり、今見ている番組をネタにTwitterでつぶやきあったり。
そういうテレビとネットを併用する生活スタイルが普通になってきました。
つまりメディアから発せられるコンテンツをおとなしく黙って試聴している人はどんどん減ってきているわけです。

そのためテレビ番組も携帯やパソコンを使って視聴者が参加できるよう、双方向化に向かっています。
地上波デジタルの時代ですから、リモコン一つでネットを介して番組に参加するなんてことも当たり前です。

人気の「ケータイ小説」なんかもそうです。
連載型の小説では、読者の感想・意見を参考にストーリー展開を変えるなんてこともしています。

あらゆるメディアやコンテンツが一方通行ではなくなってきているのです。
それは双方向のコミュニケーションがなければ楽しくないと感じる人たちが増えている、ということでもあるのです。

翻ってコンサートはどうでしょう。音楽の世界では演奏者や作曲者は音楽で気持ちを伝えられますが、観客はそれができません。
クラシックなんかとくにそうですが、ただ聴くだけという受身的なコンサートがほとんどです。
ただ聴くだけという受身的なスタイルを全否定はしませんが、「そんなの当たり前」と切り捨ててしまうのもどうかと思うのです。

「当たり前」を見直し、変えていかなければ、一握りの人気コンダクターや人気楽団のコンサート以外は成り立たない、という状況はさらに拍車がかかってしまいます。

サブプライム問題やユーロ圏の経済危機など、景気回復の兆しがなかなか見えてこないいま、かなり思い切った手をうたなければ、観客離れに歯止めがかからないのは火を見るより明らかです。

「当たり前」を見直し、タブーにも挑戦していく気概がこれまで以上に求められています。

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