第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<17>
工芸村を象徴するシンボルとしての木琴。この楽器を見てひらめいたアイデアがあります。オリジナル楽器を「地域の活性化策」として作ってみたらどうだろうと。
どういうことかというと、地域にはそれぞれ特産物や古くからの工芸技術など地場産業が少なからずあります。
そうした資源を活用して、地域のシンボルとなるオリジナル楽器を作り、「音楽で町おこし」してみてはどうかと。
オリジナル楽器を使った音楽イベントを開催してみるとか、地域のPR曲やご当地ソングを作ってその楽器で演奏してみるなんてこともできます。
地域のアイデンティティをアピールする良いきっかけになるはずです。
どんな楽器を作るかについては、オークヴィレッジの巨大な木琴のようなシンボル楽器をドーンと一つ作るのも手ですが、小さな手作りのオリジナル楽器を地域の人たちの手でたくさん作って合奏する、なんていうのもありだと思います。
肝心なのはオリジナル楽器を作るにしろ、ご当地ソングを作るにしろ、地域の人たちの手で誰もが参加できるようにすることが大事。
一人でも多くの人が参加でき、地場産業など地域のアイデンティティが表現できる、そんなテーマで話し合う場を作ってはどうでしょう。
それをするだけでも地域に活力が芽生えるはずです。
そうやってみんながアイデアを出しあい、討議し、楽器づくりや音楽づくりを楽しむ。
それだけでも、けっこう盛り上がりますし、そうなれば展開はどんどん拡がっていくはずです。
演奏会や音楽祭を企画しようとか、そのためのレッスンをしようとか。
地域の交流がますます盛んになります。それも活性化です。
「音楽で町おこし」というのは何も有名人を呼んできて音楽イベントを開くばかりがやり方ではありません。
音楽の持つ「求心力」を活用して人々の交流を生み、絆を深めることの方が何よりも大事だと思います。
その一つの手段として、はじめの一歩として地域の特性を生かしたオリジナル楽器づくりを考えてみてはどうでしょうか。
みんなが参加できる音楽交流イベントとして。
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