第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<13>
さて、ステージや客席に限らずロビーを使って何ができるか、
あるいはコンサート本番のビフォア・アフター(前後)にはどんなコミュニケーション・プログラムが考えられるのか、
そんな事例・アイデアを紹介してきました。
次に、そのコミュニケーションをもっとエキサイティングなもの、感慨深いものにする参加型プログラムを見ていくことにしましょう。
エキサイティングにするというのはライブの中に「お祭り」を採り入れる感覚です。
元「チェッカーズ」の藤井フミヤさんのライブにもそんな「お祭り」があります。
そのお祭りは「紙飛行機」という曲の途中で始まります。
曲の間奏のところで彼がステージから客席に向けて紙ヒコーキを飛ばす。
すると、それを合図に「待ってました」とばかりに観客も一斉に用意してきた紙ヒコーキを飛ばすのです。
「アイラブユー」とかいろいろなメッセージや願いが書かれた紙ヒコーキを。
武道館ライブの映像を見ましたが、何万もの紙ヒコーキが乱舞します。
その瞬間、観衆のボルテージは最高潮に達します。まさにお祭り。「紙ヒコーキ飛ばし」は歓喜の儀式といってもいいでしょう。
その光景は実に圧巻です。
このことからも、ライブは見るだけ聴くだけでなく参加してこそ楽しいんだ、ということがわかります。
「紙ヒコーキ飛ばし」という儀式をすることで起こるエキサイティングな瞬間が、一体感というエクスタシーを観衆にもたらします。
それはライブでしか味わえない醍醐味。ライブというお祭りに、エキサイティングな儀式を取り入れることでライブの楽しさが何倍にも大きくなるのです。
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