第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<18>
では、実際、地域に根ざした特産物を使ったオリジナル楽器にはどんなものがあるのか。調べてみたら、最高級木炭として知られる「備長炭」を使った、その名も『炭琴』という楽器がありました。
備長炭の名産地・和歌山県の「みなべ川森林組合」が企画・製作したもので、炭を木琴の鍵盤に仕立てたオリジナル楽器です。
備長炭は普通の炭よりは硬く金属よりは柔らかいため特有の音色が出るといいます。
みなべ町の中学校では、この「炭琴」を使った演奏活動が盛んに行われていて、マスコミで何度もそのことが紹介されています。
「備長炭のふるさと」として、みなべ町の名が「炭琴」というオリジナル楽器によってPRされているわけです。
こうしたオリジナル楽器があれば、それを使ったいろいろな企画の展開も考えられます。
音楽コンクールを開くとか、新たな特産品としてその楽器を売り出すとか。
そんな話を講義の中でしていたら、一人の学生が、近々、名古屋フィルハーモニー交響楽団のスタッフとして、みなべ町の中学校に公演に行く予定だと言います。
そうなら「炭琴」を名フィルに演奏してもらうとか、地元の中学生と合奏するプログラムがあれば楽しいかもしれないね、なんて話していました。
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