2012年4月4日水曜日

3-28>バックヤード・ツアーでコンサートの付加価値を高める

第3章~参加・経験・コミュニケーションはステージ・ビジネス成功の鍵~<28>


当然そういう「ふれあいタイム」や「バックヤード・ツアー」といったプログラムがあれば親近感は増します。
なぜなら人は少しでも慣れ親しんだ人や物事に肩入れをし、思い入れをするものだからです。

そうして親近感が増せば、期待感も高まり、期待して見るから本番のステージがいっそう感慨深いものになる―。
コミュニケーション・プログラムにはそういう好循環を生みだす力があります。

それでもってブロードウェイの劇場のバックヤード・ツアーみたいに入場料以外の収益まであげられるとなればいいことずくめです。

オーケストラの演奏会でバックヤード・ツアーそのものを有料化するのは大変かもしれませんが、バックヤード・ツアーに参加したいとか、公開リハーサルに立ち会いたいというニーズがあるのなら、それらに参加できる権利と本番公演をセットにしたスペシャルチケット(シート)を販売するという手も考えられなくはありません。

このアイデアはあくまでも一例ですが、コミュニケーション・プログラムを確立すれば、期待感と満足感を高め、そのうえ新たな収益まで得られる可能性だって十分あるということです。

経験プログラム、コミュニケーション・プログラムで付加価値を高め、その付加価値として得られた収益を歌舞伎の「幕見席」のような格安シートの設置に宛てれば、より多くの観客動員が図れますし、若手音楽家の勉強の場にもなるはずです。

0 件のコメント:

コメントを投稿